02.アトピーと掻き壊し

「掻くこと」はアトピーの最大の敵といわれています。
「アトピーと掻くこと」についてお話をさせていただきます。

人は、かゆみを感じると、当然、「かく」という行動をします。
ところが、アトピーのかゆみは大変強く、中枢性のかゆみを併せ持っていることも多いため、いくら掻いても、かゆみがとれません。そしてついには、掻き壊してしまい、皮膚を壊してしまいます。

実は、これはアトピーを悪化させてしまう最大の原因といわれています。
アトピーのかゆみは、最初は狭い範囲のごく軽いものだったのが、指や爪でひっかいてしまうことによりどんどん広がり、皮膚のバリア機能を壊して悪循環に陥ります。

皮膚のバリア機能が壊れて無防備になった皮膚の表面からは、ダニ、カビ、花粉、紫外線、石油系界面活性剤、水道水に含まれる塩素などがどんどん入り込み、ますますかゆみが増してしまいます。

掻けば掻くほど、皮膚の炎症が広がり、さらにかゆみが増すばかりとなります。
(朝起きて、動けないほど痛みが起こるのも、この掻き壊しも原因の一つです)

症状が急に悪化したときなどは、かゆみをコントロールできず掻きすぎてしまい、アトピーの炎症をさらにひどくしてしまう時期もあります。そこに精神的なストレスが加わり、掻くことが癖になってしまうのが、成人に多く見られるアトピーです。

皮膚の下にある「かゆみを感じる神経」は、驚いたことに刺激を与えなければ、伸びることはありませんが、掻いてしまうとどんどん細い枝が伸び、もっとかゆみを感じるようになってしまいます。

アトピーのかゆみ対策は、原因物質を取り除く、お薬、スキンケア、そして、コラーゲンの溶解を抑えることが基本です。

特にスキンケアを怠っては、かゆみのコントロールは出来ません。

かゆみを抑えるためにも、積極的にスキンケアに取り組んでください。

  1. アトピーと経皮毒
    経皮とは「皮膚を通り抜ける」ということです。つまり「経皮毒」とは、「皮膚から体内に毒が入る」という意味です。私たちが日常何気なく使用している日用品にも、毒が含まれているとはご存知でしょうか。
  2. アトピーと掻き壊し
    「掻くこと」はアトピーの最大の敵といわれています。「アトピーと掻くこと」についてお話をさせていただきます。
  3. アトピー症状を悪化させるアレルゲンの経路と種類
    アトピーの原因というと、卵や牛乳などの食べ物を思い浮かべる方が多いようです。 乳幼児のころは、卵や牛乳などの食べ物が多いようですが、以後は徐々に『環境アレルゲン』による影響が大きくなるようです。
  4. アトピーの原因 ~アレルゲンとは?~
    アトピーとは、遺伝性の先天的過敏症のことをいいます。そして、アトピー性皮膚炎とは、遺伝的にIgE抗体(免役グロブリンE)をつくりやすい体質の方が、『外から入ってくる抗原物質(アレルゲン)に対してアレルギー反応を起こして出来る皮膚炎』のことを言います
  5. 年齢別アトピー症状
    主な年齢別のアトピー症状の特徴について書かせていただきます。
  6. アトピー性皮膚炎と湿疹の違い
    アトピーという言葉は、ギリシア語のatopiaからきており、「奇妙な」「分類のしようがない」という意味で、『いままでの医学的な概念があてはまらない不明な病気(皮膚炎)』と、とらえることができます。この病名だけがあまりにも有名になってしまったため、一般には、単なる湿疹やかぶれなどの皮膚炎までアトピーと呼ぶ傾向があるようですが、これは間違いです。アトピー性皮膚炎は、一時的な湿疹との違いを解説します。
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