05.年齢別アトピー症状

主な年齢別のアトピー症状の特徴について書かせていただきます。

【乳幼児(0歳~2歳)のアトピー症状】

じくじくした湿疹が、おもに顔や頭などに見られます。この時期には皮脂の分泌がさかんなため、アトピーではない赤ちゃんでも湿疹ができることが多いので、すぐに診断がつかないこともあります。食物アレルギーが原因とされ、離乳食が始めると食事制限をして原因物質を除去する除去食を中心とした食事になります。必ずかかりつけの先生と相談し、実践することが必要です。

【幼児、小児期(3歳~12歳)のアトピー症状】

この時期の子供は、実は高齢者とよく似た乾燥肌。アトピーの症状も、乳児期とは異なりカサカサしています。角質が乾燥して白いカス(鱗屑・・・りんせつ)が皮膚の表面についたり、かきこわし続けるとゴワゴワしてコケのように厚くなります。

耳切れ(耳たぶの付け根が切れる)もみられます。ダニやハウスダストに対するアレルギーが主体となります。

【思春期・成年期(13歳以上~)のアトピー症状】

思春期にはホルモンの影響で皮脂の分泌が盛んになり、中にはそれまでの乾燥肌がしっとりするため、一時的にアトピーの症状が軽くなることもあります。しかし、受験や人間関係のストレスなどが加わったりすることで、重症化して治りにくくなる例も増えています。

成年期以降になると、顔全体が赤くなったり、首に黒褐色のさざ波のような色素沈着が見られたりするようになります。腕や脚にしこりのようなブツブツ(結節性痒疹)が出来るなど、いわゆる「成人型アトピー」になると、なかなか症状が改善しないことも多く、長いお付き合いになってしまうことも考えられます。

正しいスキンコントロールを実践し、日常生活にも気を配ることが大切になります。 アトピー治療の基本は、「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2006」にもあるように、

・スキンケア
・原因物質の除去
・お薬

上記三つが治療の柱とされています。

特に原因物質の除去とスキンケアは重要な柱となります。正しいスキンケアを実践して下さい。

  1. アトピーと経皮毒
    経皮とは「皮膚を通り抜ける」ということです。つまり「経皮毒」とは、「皮膚から体内に毒が入る」という意味です。私たちが日常何気なく使用している日用品にも、毒が含まれているとはご存知でしょうか。
  2. アトピーと掻き壊し
    「掻くこと」はアトピーの最大の敵といわれています。「アトピーと掻くこと」についてお話をさせていただきます。
  3. アトピー症状を悪化させるアレルゲンの経路と種類
    アトピーの原因というと、卵や牛乳などの食べ物を思い浮かべる方が多いようです。 乳幼児のころは、卵や牛乳などの食べ物が多いようですが、以後は徐々に『環境アレルゲン』による影響が大きくなるようです。
  4. アトピーの原因 ~アレルゲンとは?~
    アトピーとは、遺伝性の先天的過敏症のことをいいます。そして、アトピー性皮膚炎とは、遺伝的にIgE抗体(免役グロブリンE)をつくりやすい体質の方が、『外から入ってくる抗原物質(アレルゲン)に対してアレルギー反応を起こして出来る皮膚炎』のことを言います
  5. 年齢別アトピー症状
    主な年齢別のアトピー症状の特徴について書かせていただきます。
  6. アトピー性皮膚炎と湿疹の違い
    アトピーという言葉は、ギリシア語のatopiaからきており、「奇妙な」「分類のしようがない」という意味で、『いままでの医学的な概念があてはまらない不明な病気(皮膚炎)』と、とらえることができます。この病名だけがあまりにも有名になってしまったため、一般には、単なる湿疹やかぶれなどの皮膚炎までアトピーと呼ぶ傾向があるようですが、これは間違いです。アトピー性皮膚炎は、一時的な湿疹との違いを解説します。
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